就職には有利?ダブルライセンスって必要?

■ 就職に有利ってホント?

「社労士の資格を持っていると、就職や転職をする際に有利かな?」
という疑問は多くの方がお持ちだと思います。
社労士と全く関係のない仕事なら別ですが、人事・総務関係に転職を考えているならばもちろん有利です。
社労士としての知識は、日常的に給与計算や、労働社会保険関係などの手続きや届け出に追われている一般企業の人事・総務関係では特に重宝されます。
人事・総務関係の求人では、「社会保険労務士試験合格者優遇」と記載されていることが多々ありますので、有利に就職活動を進めたい場合は、そこも含めてチェックしてみてください。たとえ、未経験であってもアピール方法によっては採用につながることも十分あります。

 

人事・総務以外ではどうなの?

たとえば、日本年金機構や銀行窓口の年金相談員など、社労士としての知識を活かせるところだと社労士の資格で有利に就職を進めることができます。
それに、この試験は努力なくしては合格できません。この資格を取得しているというだけで、「最後までやりきる根性があるだろう」「努力家」「結果を残せる」などの良い印象を与えることができます。

 

常に就職に有利ではない!?こんな例外が…。

一方で、常に就職に有利だとは限りません。「社労士の資格を取得しているから」という理由で敬遠されてしまうこともあります。
社労士試験の合格者は、労働基準法にも精通しているということで、「面倒くさそう」「扱いにくそう」と判断されてしまうことがあるのです。
別の味方をすれば、そういう会社は、「労基法に詳しい人が社内にいたら不都合である」という、どこか後ろ暗いことを抱えた会社ということですので、あまり深刻にならずに
「そんな会社に就職しなくてツイてた!」とくらいに捉えておくと良いでしょう。

 

■ ダブルライセンスは本当に必要?

受験生の中には、社労士試験の合格後にすぐに別の資格の取得を検討される方もいらっしゃると思います。ダブルライセンス、中にはトリプルライセンスを取得という向上心あふれる方も大勢いるようです。ですが、それは本当に必要なのでしょうか? 巷の資格スクールでは「ダブルライセンスのほうが有利!」というコピーをよく目にしますが、その言葉に踊らされて「社労士の資格だけじゃなきゃ、闘えない!」と心配する必要はありません。

社労士にはきちんと理解・記憶していくべきことがたくさんありますし、その知識を合格後もキープしておかねばなりません。改正も頻繁に行われます。それらを疎かにして時間や労力を割き、ダブルライセンスを取得したとしても、結果的にどちらの知識も曖昧になってしまっては、あまり意味がありません。

 

その資格はあなたの夢をかなえてくれますか?

ダブルライセンスが欲しい理由はなんですか?
「名刺に箔がつくから」程度の考えではなく、自分が将来何がしたいのか、どんな社労士になりたいのか? というビジョンを思い描いていますか。
たとえば、「ファイナンシャルプランナーの資格をとって、公的年金と私的年金を含めた、保険や資産運用に強い社労士になる」という考えや、「産業カウンセラーをとって労働問題の専門家になる」ということも良いと思います。 必ずしもダブルライセンスでなくても、社労士の業務のなかで得意分野や専門分野を見つけて、それに特化していくのも良いでしょう。
時として、「あれもこれもできます、何でもやります」というより「これだけは誰にも負けません」というピンポイントの売り込みのほうが印象に残ることはありますよね。

古くから「餅は餅屋」という考え方があります。一人で何もかもやろうとするより、他の士業の方と連携して仕事を素早く効率的に回せるのであれば、それも一つの方法です。
自分のやりたいことや、仕事の進め方なども考慮した上で、ダブルライセンスにすべきかどうかを検討すると良いでしょう。資格を活かすも殺すも自分次第です。

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