前項で説明したとおり、社労士は魅力のある資格です。ですが、いざ受験するとなるとそれなりの心構えが必要です。 社労士の試験は、司法書士のように超難関というわけではありません。努力次第で誰でも合格することが可能です。とはいえ、生半可な心構えで受かる試験でもありません。
短期合格のために、またリタイアしないために、受験に必要な社労士の心構えについてチェックしてしましょう。
(1)学習にかなりの時間を費やす(およそ800時間)
社労士を受験するには、とにかく勉強時間の確保が必要になります。受験に専念できる環境にある方ならともかく、社会人など時間に制限のある方は、趣味や余暇など自分のプライベートの時間を犠牲にする覚悟も必要です。
一年間のロングスパンで勉強しようと思えば、その期間モチベーションを保ち続けなければなりません。反対に、短期間で合格したいなら、時間的・精神的・体力的に高い負荷に耐え、「勉強不足で終わってしまう」リスクを回避する必要があります。
(2)リタイアしないかどうか?
社労士受験では、毎年、試験の申し込みだけして、当日の受験を放棄してしまう「脱落組」が受験者全体の2割もいます。試験の申し込みもせずにリタイアしてしまう方や、前年に不合格だったために再受験をあきらめた方も含めると、その数はかなりのものになるでしょう。
途中で勉強をやめてしまっては、それまでに費やしたお金や時間が無駄になってしまいますし、せっかく頑張ったのに「自分は挫折した」という忸怩たる思いを抱え込むことになりかねません。やはり最初の心構えが必要です。
(3)合格後の夢はあるか?
「自分は○○のために頑張るんだ!」
という合格後の夢や目標がありますか? どんなに小さなものでも構いません。
社労士に一発合格される方は、合格後の自分の姿をイメージして「何が何でもやり遂げるんだ」と強い意志をもち、合格に執着しています。その思いが強ければ強いほど、辛い受験勉強をやり遂げ、短期合格へと繋がる原動力になるのです。
社労士受験というキツイ山登りを始める前に、まずしっかりと心の準備をしてくださいね。